こんばんはエンジニアの眠れない夜です。
AppleSilicon M1 Macで今ネット上では大盛りあがりしていますね。人柱になろうと思いMac miniを購入してみました。
モデルチャンジしたてのアップル製品の不具合の多さはいつものことですからね(^_^;)
今回はCPUを変更したということで不具合もかなりたくさん出て使い物にならないのだろうと思っていたらYoutubeを見ている限りはみんな評価がいいですね。
そこで今回はM1 Macで今遭遇している問題(不具合)を共有します。
Bluetooth接続の不具合
マジックトラックパッド(1世代目)の接続ができませんでした。
下の画像はBluetoothのマウスとトラックパッドを接続した時の様子です。トラックパッドの方は接続エラーになり何度やっても繋がりませんでした。ひとまず、マウスがつながったので良かったです。
海外のブログではBluetooth接続が不安定になるという記事を見つけました。
AirPodなど他のBluetooth機器でも接続ができなかったり、不安定になるようです。Bluetooth機器をたくさん使う人にとっては結構致命的かもしれません。
こちらのツイートではマウスがカクカクする様子が投稿されいます。
Mac Mini, I love you.. but you're bringing me down.
I'm going crazy trying to figure out the bluetooth issues with this machine. I thought maybe a few of us had an isolated issue but forums/reddit are popping up now all over.
Let's talk about it.https://t.co/PAWlh1FRkN
— patrick. (@imPatrickT) November 24, 2020
OSのアップデートでいずれ解消すると思うので、それまでは有線のキーボードやマウスを使ったり、USBで外付けのBluetoothの受信機を購入するという対処法になると思います。
※ BluetoothはWi-Fiの2.5GHzと干渉するという問題があるので、Wi-Fiを5GHzで接続しすると不定期にBluetoothが切れるという問題が回避できる可能性があります。
追記:OSのアップデートで不具合解消(バージョン11.1)
あれから何度かOSのアップデートがあり、再度Bluetoothの接続を試してみたところマジックトラックパッド(第1世代)で接続ができるようになりました。
その他、家にあるBluetoothのマウスを2つ、スピーカーとヘッドホンを接続して動作確認をしましたが特に問題ありませんでした。Bluetoothの不具合はOSのアップデートで解消されている可能性が高そうです。
OSの復元ができない問題
OSを復元(再インストール)しようとすると途中でエラーが出てOSのインストールが途中で止まるという問題があるようです。
え…(゚∀゚)!?
これからM1 Macをしばらく使ってなにかの不具合で再インストールをしようとしたら、再インストールに失敗するということ…?
Appleによれば、macOS Big Sur 11.0.1へアップデートする前にディスクを消去した場合に発生するエラーということで、11.0.1にアップデートしていればこの問題は修正されているようです。
M1 Macを買ったらすぐにOSをアップデートするべきですね!
Apple曰く、OSをUSBに焼いて起動可能な状態にしたものをMacにつないでそのUSBからMacを再インストールすればOKとのことです。それでもダメならアップルストアに電話をしろと…
開発者には致命的 Homebrewが動かない
Macを使っているエンジニアなら誰もがお世話になるHomebrewが動かないという事態…
致命的すぎて現時点でM1 Macは開発用には使えない…
If you are thinking about buying a new Mac with an M1 chip, be aware that neither Homebrew nor Docker run yet on Apple silicone https://t.co/Wad7SgqkAUhttps://t.co/RSJRpNvMeo
— Mark Shust ☕️🚀👨🏫 (@MarkShust) November 11, 2020
「Homebrew 2.6.0」がリリースされました。
AppleSilicon対応ではあるものの完全ではないのでRosetta2と併用しながら使えるようです。
現在のHomebrew Apple Silicon対応状況はこちら。見るたびに更新されているので、数ヶ月で対応が完了しそうな勢いです。
- 🥇
brew install -s
Appleシリコンで成功。ソフトウェアはネイティブで十分に機能します。 - 🥈 このソフトウェアはRosettaで十分に機能します。
- 🥉 ほとんどの機能は機能しますが、macOS11で既知の問題があります。
- 🚫 現時点でこのソフトウェアは、Intelでのみ動作すると見なされています。
- ⚠️ より多くの分析/作業が必要であることがわかっています。
Docker for Mac が動かない
更に、Docker for Macが動きません。これまた、開発者にとってはかなりの痛手です…
Dockerは公式にAppleSiliconに対応する発表をしていますが、対応には時間が掛かりそうです。
Docker fails to launch on Apple Silicon #4733
追記:2020年12月1日
正式な公開はまだ先ですが、ひとまずM1 MacでDockerが動いたというTweetです。
It’s alive ! Super early version of docker desktop running on Apple Silicon. No publicly available build yet. https://t.co/Djug9s5Id6
— Jean-Laurent Morlhon (@morlhon) November 28, 2020
M1 Mac にVMでLinuxをインストールしてDockerを動かす方法を試している記事です。どうしても今すぐM1 MacでDockerを動かしたい方はどうぞ。
→ https://finestructure.co/blog/2020/11/27/running-docker-on-apple-silicon-m1-follow-up
Docker for Mac 3.0でAppleSiliconに対応! (2020年12月11日)
これで、Dockerが動かずにAppleSiliconを敬遠していたエンジニアもAppleSiliconに移行できます。
と、、、思いきや最新版をインストールしてM1 Macで起動してみると…
再びintelじゃないとだめと言われて起動できませんでした。
デベロッパー登録をしてベータ版を使わせてもらうとAppleSilicon用のDockerを利用できるようです。デベロッパーの申請はこちら。
来年には一般ユーザー向けの安定版がリリースされるようです。
追記:2020年12月20日 AppleSilicon用Dockerのプレビュー版のダウンロードができるようになりました。
こちらの記事からダウンロード可能です。
AppleSilicon版はコンテナをビルドした時の画面が見やすくなっていました。
まだ、少ししか試せていないのでこれからどうなるかわかりませんが、今のところ不具合はありません。
Go言語(Golang)が動かない
プログラミング言語のGoがM1 Macでは動きません。
GoはRosetta2で一応動くらしいのですがまだ、バグがあるようです。
正式版は2021年2月1日にリリース予定のようです。
🔴 Go is working but not released.
See https://t.co/03GDQtu1hM.
The next release is scheduled for February 1st 2021.#AppleSiliconM1 #golang— Ivan Enderlin 🦀🐘🐍💎🐹☕🕸 (@mnt_io) November 13, 2020
Dockerが正式にサポートされるのはこの後かな…?
Lobeで起動時にエラー発生
Microsoftが最近リリースしたプログラミング不要で機械学習の画像分類モデルを作成できるアプリLobeで起動時にエラー出て何もできませんでした。
M1チップで機械学習をさせてみたらintelチップの時とどれくらい差が出るのか試したかったのですが残念。
LobeはC#で開発されているようなので、C#で開発されたアプリRosetta2うまく動かない事があるのかもしれません。EclipseやJavaの実行ファイル.jarはintelで書き出した.jarでも問題なく動きました。
※ 言語の問題ではなく使っている機能の可能性も十分にあります。
AppleSiliconアプリ対応状況まとめ
AppleSiliconのアプリ対応鏡をまとめていくれているサイトを発見しました。
約300種類のアプリの対応状況をAppleSiliconで動くのか、Rosetta2で動くのか、全く動かないのかなどが一覧になっているので、購入前に自分が普段良く使うアプリを検索してみることをおすすめします。→ isapplesiliconready.com
周辺機器との相性
HDMI出力時に周辺機器との相性があるようです。動画では画面の色がおかしくなったり砂嵐の画面になっています。
こういった問題はフルハイビジョンのモニターなら起こらないと思います。
一方、4Kモニターのように転送量が増えるモニターについてはこういった相性の問題がM1 Macに限らずよく起こります。
LGの4Kモニター(43UD79-B)の場合M1 Mac mini からHDMI出力で接続をすると30fpsしか出ませんでした。4Kは画面が大きいのでマウスの移動距離が長く、30fpsしか出ないのはかなり辛いです。(USB-C接続では問題なく4K 60fpsで出力ができました。)
まとめ
- M1 Macを購入するならBluetoothをあまり繋がなくていいMacBookAirかProが無難。
- Mac miniの場合は有線のキーボードとマウスが必要になるかもしれない覚悟をしておく。
- その他、Bluetooth機器がうまく接続できない、不安定になる覚悟をする。
- 開発者はHomebrewで自分がインストールしたいソフトが動くかを確認。
- Golangを利用する人は正式にM1チップに対応するのを待つ。
- 周辺機器は正常に動作しないことがある
- フルハイビジョン以上のモニターを接続するときは接続方法によって最大出力が出ない場合がある
これからM1 Macを購入しようかと検討中の方の参考になれば幸いです。
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