スターリンクの速度と安定性はどれくらい?(地面設置編)

こんばんはエンジニアの眠れない夜です。

今話題の衛星人工衛星を使ってインターネットに接続ができるスターリンクを契約してみました。
その通信速度と安定性について検証してみたので、ご紹介します。

 

スターリンクの通信速度

少し雲がかかった晴れた日に、スターリンクを使ってインターネットに接続してみました。

写真に写っている左側は全部空が見える状態です。右側には家があるので空が遮られています。手前方向は地面から30度くらいのところまでは建物に遮られています。条件としてベストではないですが、悪くはないと思います。

計測にはGoogleの速度測定を利用しました。以下4回計測した結果です。

スターリンク速度測定4 スターリンク速度測定3 スターリンク速度測定2 スターリンク速度測定1

ダウンロードは50〜150Mbps、アップロードは7~38Mbpsの速度が出ました。

公式でダウンロードは、50~200Mbps・アップロード速度は10~20Mbps 出ると言っています。

だいたいそれくらいの速度が出ているかなという感じです。計測するたびに数値が大きく変わるので、現状衛星を使って通信をするとこういう振れ幅が大きいものなのかなと思いました。

※ speedtest.net を使うとダウンロードが250Mbps出ることがありました。計測アプリでかなり速度が変わるようです。

スターリンクの安定性

続いて気になるのが安定性です。天候や、衛星の位置によって通信速度が変わるので、安定して通信ができるかどうかが重要です。

2日間パソコンからサーバーに対してpingを3秒毎に送り、応答が返ってくるまでの時間を計測してみました。

天気は「晴れ/曇り」という感じで、雨は降りませんでした。

pingが返ってくるまでの時間は、平均で46.58ms秒でした。 これはそれほど悪くないと思います。

しかし、問題は安定性です。pingが通らないことが多く、通信ができないことがありました。
ping を104981回送信して、応答が返ってきた回数は102340回、返ってこなかった回数が2641回でした。

比率にすると2.58%です。

グラフ化するとこんな感じです。白い線のところがpingが通らなかったところです。結構な頻度でオフラインになっています。

スターリンク安定性

オフライン期間の平均時間: 26.39秒
オフライン期間の最大時間: 2713.00秒

という結果になりました。pingが1回だけ通らなかった時に平均を押し下げるので30秒以上オフラインだったときの平均時間とその回数を出しました。

30秒以上のオフライン期間の平均時間: 540.28秒(約9分)
30秒以上のオフライン期間の回数: 18

約9分の切断が18回も発生しています。

2日で18回なので、1日9回約9分間ネットに接続ができない時があることになります。

2〜3時間に1回ネットが使えない時間があるという感じでしょうか…

 

30秒の制限なしで、pingが通り続けたかどうかを軸に調べてみました。

オンライン期間の平均時間: 765.21秒(約13分)
オンライン期間の最小時間: 14.00秒
オンライン期間の最大時間: 6043.00秒(約100分)

あまり安定していないことが分かります。

今回の観測のまとめ

通信速度はダウンロードは50〜150Mbps、アップロードは7~38Mbpsの速度が出ました。

わずか2日間の間に2時間半近くネットに繋がらない状態が発生しました。このオフラインがたまたまならいいのですが、これが定期的に発生するとなるとスターリンクをメイン回線にするのは難しいと思います。

たまたま計測をしたこの2日間で2時間半通信が途絶えただけなのか、それとも定期的にこのようなネットに繋がらない状態が発生するのかはまだわかりません。

今回の結果ではスターリンクが適しているのは

  • サブの回線として利用したい人
  • インターネットが引けない場所でネットを利用したい人
  • 移動が多く、その場所でネット回線を引けない人

など、限られた場合でのみ役に立つサービスだと思いました。

安定性は残念な結果に終わりましたが、アンテナの設置場所を屋根の上に変えて、次は観測してみようと思います。

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